【イベント】Art Lives inside you ―色の実験室

2026. 08. 23 / News

 

アートは特別なものではなく、誰の中にもある「発見」から始まります。

9月開催の「西町イチの文化市」では、「色のふしぎ」をテーマに、一つの色の中に隠れている、まだ見えていない色を探します。

ろ紙と水性インクを使った色の実験から、福山のシンボル「ばら」をつくるワークショップを開催します。あわせて、青から紫、ピンクへと色が変化するバタフライピーのスペシャルドリンクも登場。

科学とアート、福山のばらをつなぎながら、見て、つくって、味わう、色とりどりの一日をお楽しみください。

 

イベント概要

開 催|2026年9月5日(土)
時 間|11:00-15:00
会 場|iti SETOUCHI
住 所|広島県福山市西町1-1-1 1F
参加費|500円
対 象|どなたでも
講 師|菅 亮平(美術作家 / 東京芸術大学大学院 准教授)

※本イベントは、iti SETOUCHIで毎月第一土曜日に開催されている「西町イチの文化市」の出展プログラムです。
当日は館内でさまざまな催し物も開催されていますので、ぜひ併せてお楽しみください。

 


ワークショップ
「色をほどく ―インクの中にバラを探そう」

福山市は「ばらのまち」として知られています。そのはじまりは、戦後の復興期に、市民が荒廃したまちにばらを植えたことにさかのぼります。以来、ばらは福山のまちとともに育ち、現在では平和や希望、人と人とのつながりを象徴する存在として親しまれています。

一方、私たちが目にするばらの豊かな色彩も、長い時間をかけた交配や品種改良によって生み出されてきました。赤、白、黄、ピンク、紫、そして複数の色が混ざり合うものなど、その色や模様は実にさまざまです。

このワークショップでは、そんな「色の多様性」に注目します。一色に見える水性インクも、実はいくつもの色素からできています。水がろ紙に染み込んでいく性質を利用する「ペーパークロマトグラフィー」によってインクを分離すると、もとの色からは想像できなかった、さまざまな色や模様が現れます。

「色は混ぜるだけではなく、分けることもできる。」

科学実験によって偶然生まれた色とりどりのろ紙から、ばらをつくります。自然が生み出す色、人間が育ててきたばらの色、そしてインクの中に隠れていた色。科学とアートを行き来しながら、福山のまちに世界にひとつだけの新しいばらを咲かせるワークショップです。

 


BAR SLAP  vol.2

8月のBAR SLAPでは、イヴ・クラインの「青」に着想を得たスペシャルカクテルを提供しました。今回は、色をテーマにしたワークショップにあわせて、鮮やかな青色をもつバタフライピーを使ったスペシャルドリンク「Chromatic Rose」を販売します。

バタフライピーに含まれる天然色素は、レモンなどの酸性の素材を加えることで、青から紫、そして鮮やかなピンクへと変化します。ろ紙の上でインクに隠れていた色を「分ける」ペーパークロマトグラフィーに対して、こちらは目の前で色が「変わる」小さな化学実験です。

福山のばらを思わせるピンクへと変化していく色彩を、味覚とともにお楽しみください。

 

Original Cocktails Menu

セトウチ・インジゴ・ヴォイド
Setouchi Indigo Void

1958年、芸術家イヴ・クラインがパリで開催した『空虚(ヴォイド)』展で振る舞った伝説の青いカクテルをオマージュ。クラインのオリジナルレシピ(ジン+コアントロー)をベースに、瀬戸内の海と空をイメージしたインディゴ・ブルーを溶け込ませた、時空を超える一杯です。

 

ヴァージン・ブルー・デニム
Virgin Blue Denim

※ノンアルコール

福山のデニムと、芸術家イヴ・クラインの「青」へのオマージュから生まれたノンアルコールカクテル。まだ誰も穿いていない真新しいデニムを思わせる深い藍色は、インディゴ由来の色素によるもの。ここから始まるアートな時間をお楽しみください。

 

クロマティック・ローズ
Chromatic Rose
※ノンアルコール

鮮やかな青色のバタフライピーに、レモンを加えることで紫からピンクへと色が変化するスペシャル・ソフトドリンク。「色のふしぎ」をテーマにしたワークショップにあわせて、科学とアート、福山のばらを一杯のグラスに重ねました。


その他、ハイボールやレモンスカッシュも提供しています。

 


講師の紹介

菅 亮平|かん りょうへい

美術作家、東京藝術大学大学院准教授。1983年愛媛県生まれ。創作活動と教育活動に取り組む一方、2021年より広島県福山市の商業施設再生プロジェクト「iti SETOUCHI」とともに発足した「Setouchi L-Art Project(SLAP)」の立ち上げに携わる。2022年からは総合ディレクターとして、瀬戸内エリアにおける文化創生・振興プログラムの企画・運営を手がけている。美術作家、大学教員、アートディレクターとして領域横断的な活動を展開し、アートの可能性を探求している。2025年、作品集『Around the Void』(水声社)を刊行。

 


「西町イチの文化市」に関する出店情報は、iti SETOUCHIのウェブサイト、もしくはInstagramよりご確認ください。